米国では戦略立案はCEO、経営とプロセス/ITの同期化は、CIOの役割となっています。米国は、ITが企業の生産性向上に寄与していないという「生産性パラドックス」を1990年代に入って、CIOの役割の重視、そしてインターネットを活用したビジネスモデルによって、打ち破りました。
一方、日本では、情報化ステージが導入期(部門業務の省力化、効率化)に位置している企業が74%もあり、まさに「生産性パラドックス」の最中にあるといえます。
では、日本は米国型のCXOによるガバナンスを目指すべきなのでしょうか。私はこれにNOです。なぜならば、昨年の米国発の経済危機を引き起こしたのは、米国企業のCXOの人達だからです。
日本企業は、企業規模増大、グローバル化、製品ライフサイクルの短命化、要求される企業責任の拡大によって、1970年代と比べて、4次元の変化スピードにさらされ、従来の非明示的な管理方式が困難になっています。すなわち、トップマネジメント、ミドルマネジメント、ロワーマネジメント、一般職などの組織階層間、多くの機能組織間のコミュニケーションが不全になってきています。
私は、日本企業内でのコミュニケーション回復のために、戦略をプロセス/ITU落とし込んで実行するための方法論、そしてそれに利用するプロセス参照モデルを4年間かけて開発しました。
プロセス参照モデルのプロセス階層レベルを利用して、トップダウンの方針にボトムからの提案を補完できる方法論です。そして、レベル5プロセス設計がCIMとなるので、MDAもあと一息です。教育レベルが高く、世界の平均以上の人材が豊富な日本国では、ビジネス経験を生かして業務やプロセス設計を行えば、ソフトウェアが自動生成できる仕組みは、やがて途上国にキャッチアップされる「ものづくり」に代わる、新たな成長産業となる筈です。
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代表取締役 渡辺和宣
2006年3月サプライチェーンカウンシル(SCC)
米国ダラスにて日本代表として講演
【講演テーマ】
・SCORレベル4(実行)の必要性と有効性
・SCM実現手法としてのトップダウンとボトム
アップアプローチの有効性
2009年1月よりSCC日本支部チェアマンに就任。
e-mail: kwatanabe@merpi.com
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